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手続き・制度

世帯分離で介護費用は下がる?仕組みと手続き・注意点を解説

2026-09-11公開|かいご入居ナビ 編集部 1/2ページ

世帯分離とは何か

世帯分離とは、同じ住所に住み続けたまま、住民票上の世帯を2つ以上に分ける手続きのことです。引っ越しを伴わないため生活そのものは変わりませんが、行政上は「別の世帯」として扱われます。役所には住民基本台帳法に基づく世帯変更届を提出します。

介護の場面で世帯分離が話題になるのは、介護保険の負担に関する多くの判定が「世帯単位」で行われているからです。親と子が同一世帯だと、子の所得が判定に影響し、本人の年金収入が少なくても負担が重くなることがあります。世帯を分けることで、この判定が本人(と配偶者)の状況だけで行われるようになる場合があるのです。

ただし「分ければ必ず安くなる」わけではありません。下がる費用と上がる費用の両方があり、家族構成や収入によって結論は変わります。まずは仕組みを正しく理解するところから始めましょう。

なぜ介護費用が下がることがあるのか

世帯分離で影響を受けやすいのは、主に次の3つです。

項目判定の単位世帯分離での影響
介護保険の自己負担割合(1〜3割)本人の所得+同一世帯の65歳以上の所得同居する子の所得は元々対象外だが、65歳以上の家族がいる場合は下がることがある
高額介護サービス費の上限額世帯の住民税課税状況課税者と世帯を分けることで上限額が下がる場合がある
特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)世帯全員が住民税非課税であること+資産要件課税者と世帯を分けることで対象になる場合がある

特に効果が大きいのは3つめの負担限度額認定です。これは特別養護老人ホームや介護老人保健施設、ショートステイなどを利用する際の食費と居住費を軽減する仕組みで、認定を受けられるかどうかで月額が数万円変わることがあります。施設入所を検討している段階なら、確認しておく価値は十分にあります。制度の対象となる施設については特別養護老人ホームの解説もあわせてご覧ください。

💡 世帯分離をしても、配偶者の所得と資産は世帯が別でも合算して判定されます。負担限度額認定では、夫婦のどちらかが住民税課税であれば原則として対象外です。夫婦間の世帯分離では効果が出にくい、と覚えておくと判断が早くなります。

効果が出やすいケース・出にくいケース

相談の現場でよく見るパターンを整理すると、次のようになります。

介護保険で使えるサービスの全体像がまだつかめていない場合は、先に介護保険サービスの一覧に目を通しておくと、どの費用が軽減対象になるのかが分かりやすくなります。

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